司法書士予備校を検討する際に多くの人が考えるのが伊藤塾ではないでしょうか。
伊藤塾はLECの次に大きな司法書士予備校です。
司法書士の研修で出会った同期にも伊藤塾出身者は多数いました。
また、模試や答練は大手の中ではかなり割安で、ぼくは模試を利用してました。
講師は山村先生、北谷先生、宇津木先生と良い先生が揃っています。
今回はそんな「定番の伊藤塾」の中上級講座について解説します。
なお、当記事は実際にスタンダードコース(中級)とアドバンスコース(中上級)を実際に受講した方の体験に基づき書いてるので内容は信頼できます。
そのうえ公式サイトには書いてないことばかりです。
>>今すぐ伊藤塾の中上級講座について詳しく知りたい人はこちら【公式サイト】
伊藤塾の中上級講座
伊藤塾の中上級講座では、図表を多用し知識の横断整理がしやすいよう工夫されています。
また、基礎講座にない応用的な論点についての取扱いはあるものの、全体の5%ほどのようです。
さらに、「ここが本試験で出たらこう解く」といきなり解説があることもあり、「得点」を意識した 解説が多いのも特徴です。
司法書士試験界トップクラスの講師である山村先生の指導が記述の答練で受けられることも大きなメリットでしょう。
そして伊藤塾では中上級講座が「スタンダードコース(中級)」と「アドバンスコース(中上級)」の2種類に分かれています。
対象は次のとおりです。
- スタンダードコース :択一式基準点に4~9問程度達していない人
- アドバンスコース:基準点に到達してる人
なお、スタンダードコースとアドバンスコースはどちらも共通して、付属の問題とは別に1月から3月にかけて択一と記述それぞれ12回の答練があります。
ここで本試験レベルの問題をこなし、実践力を高めていきます。
スタンダードコース(中級)
スタンダードコースのメイン講師は北谷先生です。
スタンダードコースの主眼は、一通り学習を終えたものの基本がまだ不足している人のためにその基本を補うことです。
講義の進め方は、はじめに趣旨をさらりと復習した後に間違えやすいポイントや混同しやすい知識を比較して解説があります。
「どうしてこのようになるのか」という理由付けも厚めにしてくれるので、学習経験者向けの講座の中でも基本が不足してる人にはやさしいといえます。
また、スタンダードコースに付属する問題は入門講座のものとほぼ同一レベルです。
さらに、問題演習の解説も中上級講座より丁寧にされています。
よって、この点でも基本があいまいな人に適しています。
基本をある程度やってくれる一方で、講義時間が入門講座より短いのもスタンダードコースの特徴です。
なのでアウトプットにより時間を割けるのがメリットです。
アドバンスコース(中上級)
アドバンスコースのメイン講師は宇津木先生です。
ちなみに「スタンダード」は、インプットが中谷先生で択一答練の解説が宇津木先生と、択一は2人の講師が担当しますが、「アドバンス」の択一はすべて宇津木先生なので一貫した指導が受けられます。
アドバンスコースの受講生は基準点に達してることが前提のため、基本的な事柄については省略されることが多いです。
また、
「読んでおいてください。」
ということでページをどんどん飛ばす感じです。
趣旨の説明がないこともふつうにあります。
それから、いきなり
「このテーマで間違いやすいのはここです。 『ここ』と『ここ』をを比較してこのように整理してください。」
と解説されることもあります。
このようにアドバンスコースは一見すると、不親切に思えるでしょう。
しかし、「講義」では基本的な事項が省略されることが多いアドバンスコースですが、「テキスト」には記載があります。
そのため、要点を講義で教えてもらい、あとは自力で復習することで基本事項もちゃんと抑えられます。
中上級者なら自力でガンガン勉強できますよね。
サクッと要点を解説・知識の横断整理→復習→サクッと要点を解説・知識の横断整理→復習
このループでどんどん実力が伸びます。
よって、アドバンスコースはある程度力がついて自力で学習できる中上級者には最適といえます。
そしてテキストは図表が中心でスタンダードコース以上に繰り返しやすい構成です。
コースの中にある問題は主に本試験の問題の易しいものが集めてあります。
スタンダードコースとの一番の違いはその分量で、ページ数は入門講座の半分でスタンダードコースの4分の3ほどです。
アドバンスコースは比較整理してとにかく「繰り返しやすい」視点から講座が作られています。
まとめ
「最も繰り返しやすいように図表を多用してコンパクトに比較整理したもの」がアドバンスコースです。
よって、アウトプット中心の学習ができるため、自学自習がしっかりできる中上級者に適しています。
しかしアドバンスコースは基本的な部分の解説や理由付けが省略されることもあるため、基準点に十分到達していても
「基本的な部分が弱いな。整理ができていないな。」
という受験生はスタンダードコースをとるのが無難です。
それから基準点4~9問足りない人はスタンダードコースの「対象」とされていますが、基本的な理解が不足してる可能性があるので基本からみっちり解説してくれる入門講座もおすすめです。
詳しくは下記記事をご覧ください。
>>【ここだけの話】司法書士予備校の中上級講座は必要ない説。【おすすめは?】
それから、伊藤塾入門講座を受講したもんたさんの体験記もあるのでこちらもどうぞ。
>>【伊藤塾司法書士入門講座】山村クラスの体験記 by もんたさん【評判】
伊藤塾は入門、スタンダード、アドバンスとその人のレベルに応じた講座が受講できます。
まず自分がどのレベルにあるのかを把握したら体験講義を聴いてください。
また伊藤塾は講師による受講相談(カウンセリング)も丁寧に行っているので、それを利用するのもいいですね。
そして「先生が合わないな。」と思えば、他校にすればOKです。
自分に合う最高の講座を見つけてください。