コロ助の令和元年予備試験の反省点と今後のこと

こんにちは。コロ助(@korosuke1ban)です。

令和元年予備試験が終わってからもう結構経ちます。

結果は前も書きましたが、論文落ちです。

ぼくは最終合格するつもりで論文試験までやってきました。

なので今回の結果は不本意です。

でも、司法書士に落ちたときみたいに「ベストを尽くせず落ちた」というわけではないのでウジウジすることなく、「実力不足」と割り切れました。

とにかく次に向けて頑張ります。

 

さて、今回は頭の中を整理するために、そして今後予備試験に挑戦する人のために令和元年予備試験の反省点と今後のことを書き記します。

成績もちゃんと投稿してなかったので、載せました。

コロ助の令和元年予備試験成績

短答

ぼくの令和元年予備短答(択一)試験の成績はこちらです。

コロ助の令和元年予備短答成績

短答は2ヶ月ほどの勉強で結果的には余裕をもって突破できました(合格点は162点)。

前年はほとんど勉強してない状態で3点足らずだったので、

「『手抜き』でいける!」

とは思ってました。

でも、試験本番は難しく感じて「ヤバいヤバい」と思いながら問題を解きました。

 

民法と商法はオートマテキストを2周しただけです。

しかし、民法は満点で商法は1問ミスで済みました。

 

司法書士の択一と比べたら予備の択一は簡単です。

ぼくのように司法書士試験から予備試験という人は結構いて参考になると思うので、ぼくが取った短答の勉強法を記事にしました。

>>司法書士に受かったぼくが2ヶ月で予備短答に合格した勉強法を語る。

論文

ぼくの令和元年予備論文試験の成績はこちらです。

コロ助の令和元年予備論文成績

総合得点:198.47点(合格点:230点、平均点191.58点)

順位  :1,143位 (合格者数:494人、採点対象者:2,566人)

1年にも満たない期間でしたが、ぼくは短答で手を抜いて論文をゴリゴリ勉強しました。

でも、結果は平均より少し上くらいでした。。

 

とはいえ、下記記事を書いてたような予備試験の勉強開始時は本当に論文が書けず、「一番下」からのスタートだったので、頑張ったかなと思います。

>>予備試験にチャレンジします!

ベストを尽くしたからこそ、見えてきた課題もありました。

課題を乗り越えるためにやることは結構あるので後述する「これからやること」に書いていきます。

総合

全体的に見れば、予備試験受験生の上位10%以内には入れました。

あとは6%の人を倒して、4%以内に入るだけです。

この6%が大変ですが、上位層の実力は拮抗してると思うので頑張ります。

令和元年予備試験の反省点

ぼくは「自分に必要なものは何か・足りないものは何か」を考えて計画を立て、基本的には計画通りに学習が進みました。

なので、反省点は多くはありません。

しかし、次の3点はしくじったと思ってます。

  1. 短答試験当日に変なツイートした
  2. 辰已の「青本」を一切やらなかった
  3. 大島本を一切やらなかった

予備短答試験当日に変なツイートをした

ぼくは短答試験当日に以下のツイートをしてしまいました。

少し不安な自分に言い聞かせる意味合いもあるツイートでした。

しかし、一限目の民事系を解いてるときに

「『ふつうに受かる試験』とか言っておいて、もし落ちたらぼくめっちゃかっこ悪い。。」

という思いがふと頭に浮かび、その思いが頭から離れなくなりました。

 

休み時間にエクスプレッシブ・ライティングで、モヤモヤがだいぶ無くなりましたが、

「あんなツイートしなければよかった。」

とずっと思ってました。

 

以上のことがあったので、短答試験後は論文試験が終わるまではツイートしなかったし、Twitterも遠ざけてました。

Twitterで今後は「受かる」とか強気なツイートは慎みます。

結果はコントロールできないこともあるので、「ベストを尽くす」でいきます。

辰已の「青本」を一切やらなかった

ぼくは刑事実務対策に過去問しかやらず、刑訴の短答対策も過去問ばかりやっていました。

そのため、刑事手続きがよくイメージできず、刑事実務や刑訴短答で苦戦してました。

しかし、口述対策に辰已の「青本」というテキストをやったら一気に刑事手続きがイメージできるようになり、一連の流れが繋がりました。

刑訴は短答対策に過去問ばかりやってたので、知識が断片的だったと思います。

 

司法書士でテキストばかりやってたぼくが予備試験で過去問ばかりやってたのは、オートマのようなテキストが司法試験・予備試験で見つからなかったからです。

でも、オートマのようなテキストでなくてもよくわからないことは何らかのテキストを読むべきだと今回思いました。

大島本を一切やらなかった

ぼくは「大島本」と呼ばれる民事実務対策の王道テキストも一切やりませんでした。

その結果、実務科目はC(及第点)でした。

実務科目はAを取る算段だったので、しくじりました。

 

ちなみに、予備試験は、法律科目と実務科目と一般教養(計10科目)があり、各科目に50点が割り振られてます。

  • 法律科目:憲法・民法・刑法・商法・民訴・刑訴・行政法
  • 実務科目:民事実務・刑事実務
  • 一般教養

なので、「実務科目でC」というのは民事実務と刑事実務を合わせた2科目分の評価です。

 

なぜぼくが大島本をやらなかったかというと、中村先生が

「新問研と過去問を完璧にすればAが取れる。」

「未知の知識が出題されても、新問研で処理プロセスを学んでおけば対応できる。」

と言ったからです。

そのため、実務対策は新問研と過去問を繰り返しました。

実務ではAが取りたかったので、他の科目より過去問を一周多く解きました。

 

しかし、本番では新問研や過去問に載ってない「保証」や「代物弁済」が出題され、思うように解けませんでした。

(大島本には、「保証」も「代物弁済」も載ってます。)

「保証」も「代物弁済」も認定考査対策でやったはずだし、六法は参照可能なのでできるだけ頑張りました。

しかし、『現場思考』ではうまく対処できず、ぼくは結構落としてしまいました。

多くの受験生が使っている大島本に載ってる『知識』だったので、相対的に沈んだと思います。

 

今回思ったのは

「もっと自分の頭の悪さを考慮して、やることを決定しろ!」

ってことです。

たしかに多くの人は思考プロセスを学んでおけば、未知の要件事実にも対応できるかもしれません。

でも、ぼくは他の予備論文受験生と比べるとバカです(中村先生に教えてもらうまでは論文が本当に書けませんでした)。

だから、『現場思考』に頼るんじゃなくて、事前に『知識』として準備しておくべきだったんです。

そして、『知識』を得ておくために大島本をやるべきでした。

要件事実をぼくが得意な「知識ゲー」という土俵に持ってくれば、司法書士の認定考査みたいに上位を狙えると思います。

 

※表現が誤解を与えそうなので2020年5月16日追記

当たり前の当たり前ですが、ぼくは自分が思うような成績を取れなかったことをを先生のせいにするつもりはまったくありません(ってか、先生にはクソ感謝してる。中村先生がいなければぼくは論文が書けずに撤退してた)。

ぼくの勉強は全部自分のために自分で決めたことです。

「大島本をやらない」

というのもそうです。

ぼくはいつも教えてくれる人のアドバイスを踏まえて、最終的には自分で意思決定してます。

いくら先生の言うことでも妄信はしません。

自分のことは自分がより知ってるし、やったことの結果は全部自分に返ってくるからです。

大島本をやらなかったことについては後悔してます。

でも、それはぼくの考えが足りなかったからです。全部自己責任です。

 

記事を書いて少し時間を空けて読んでみると、誤解されかねないと思ったので一応追記しました。

令和2年予備試験に向けてこれからやること

令和2年予備試験に向けてこれからやること

令和2年予備試験に合格するためにこれまでやってきたことを頑張りつつ、以下の4つにもチャレンジします。

  1. 大島本を極める
  2. 一般教養対策をする
  3. 添削を受ける
  4. 年内は働き者になる

大島本を極める

改めて、ぼくの予備論文の成績を載せます。

憲法  :A

行政法 :D

民法  :E

商法  :C

民訴  :F

刑法  :F

刑訴  :B

一般教養:D

実務科目:C

 

次に司法書士の同期の海上さんの成績はこちらです。

憲法  :E

行政法 :E

民法  :F

商法  :E

民訴  :E

刑法  :E

刑訴  :D

一般教養:D

実務科目:A

>>論文の点数がひどすぎた件ヽ(´ー`)ノ【海上のブログ】

 

ぼくと海上さんの成績を見比べてどちらが総合成績が良かったと思いますか?

(失礼かもですが、)一見すると、海上さんはEばかりで成績が良いように見えません。

Aは実務だけだし、その他はよくてもDです。

なのでぼくは海上さんのブログを見て

「お、今回はぼくのほうが良かったか。」

と一瞬思いました。

 

しかし、両者の総合成績を見てください。

■コロ助

  • 総合得点:198.47点
  • 順位  :1,143位

■海上さん

  • 総合得点:211.12点
  • 順位  :842位

 

なんと、ぼくより海上さんのほうがだいぶ成績が良かったんです!

海上さんの総合成績を見て

「すげー!!」

と思わず声に出してしまいました。

 

今回改めて思い知ったのは、実務科目の破壊力です。

実務科目でAをとれば、ほかで多少沈んでも十分挽回できます。

しかも実務科目は法律科目と違い、知識を持ってれば解けるため、司法書士試験に近い要素があります。

つまり、実務科目はやればやっただけ成果につながりやすい「知識ゲー」とも言えるんです。

だから実務科目は頑張ります。

 

特に大島本は極めます。

以下の記事にある通り、海上さんは大島本をやられてました。

>>論文の点数がひどすぎた件ヽ(´ー`)ノ【海上のブログ】

また、ぼくが最近知り合ったゼミ仲間で去年・おととしと実務Aで、今年はEだった方がいますが、

「去年・おととしは大島本をやったけど、今年はほとんどやらなかった。」

と言ってました。

だからやはり大島本だなと。

 

大島本をやっていくために辰已の「民事実務基礎完璧講座」を取りました。

本講座は全4回というコンパクトな講義で大島本の要点を学べます。

講師は金沢先生です(2021年現在の担当は西口先生です)。

 

金沢先生は認定考査対策講座や大学の司法試験講座でもお世話になりました。

そして、すごく教え方が上手い先生です。

ぼくはもう全部講義を受け終えましたが、大島本の要点をサラッと学べたので取ってよかったです。

(認定考査は金沢先生のおかげで7位が取れたので、またあやかりたい。)

 

あとは大島本をゴリゴリやっていきます。

一般教養対策もする

ぼくは論文試験に向けて一般教養対策をほとんどしませんでした。

試験の数日前に息抜きがてら辰巳やLECの先生の動画をYouTubeで見たくらいです。

その結果D評価でした。

 

個人的には「自分にしてはよくやった」と思ってます。

予備論文受験生は頭のいい人ばかりだろうし、ぼく自身これまで小論文の書き方は勉強してこなかったからです。

 

しかし、一般教養は他の科目と同様に50点の配点があるので、捨てるのはもったいない気がします。

それに、ほとんどの人は一般教養対策をしないため、少しコツをつかんで一般教養を伸ばせば、総合成績がグンと伸びる可能性があります(実務みたいに)。

さらに、先日「司法書士→予備→司法試験」と受かっていった先輩に一般教養対策のお薦め本も教えてもらいました。

そのお薦め本がこちらです。

 

なので、本書を使って小論文の書き方(型)を学びます。

この一般教養対策が吉と出るか凶と出るかわかりませんが、費用対効果は高いと思うので頑張ります。

添削を受ける

今回の試験を受けて思ったことの一つが「第三者に答案を見てもらうことの大切さ」です。

答えが一通りでない論文は自分一人だとどこが良くてどこが悪いのかがよくわからないからです。

 

ぼくは今年の論文試験に向けてほとんど答案は書かず、答案構成ばかりしてました。

講義を全部聴き終えても答案構成すらまともにできてなかったためです。

 

論証は書かなくても頭の中で想起したり、声に出せば覚えることができます。

また答案も頭の中でだいたい言えれば、あとはそれを答案用紙に書くだけです。

そのため、「答案構成ばかりやって答案は基本的に書かない」というやり方自体は間違ってなかったです(と信じたい)。

 

しかし、今はある程度答案構成できるようになったので、第三者に答案を見てもらうのが伸びると思ってます。

 

そのため、添削を受けることにしました。

幸い上記の司法書士から司法試験に受かった先輩が見てくださるのでお世話になろうと思います。

もし添削してくれる人が周りにいないければ、「ココナラ」や「コレクチャ」といったサービスを利用してました。

 

あと最近見つけたのですが、「予備試験本試験過去問答練」というものも辰已にあります。

答練は受けるつもりはありませんでしたが、問題が過去問だし、講師が金沢先生なのでいいかもと思ってます。

年内は働き者になる

ぼくは去年の末から今年の予備論文までは基本的に働かずに勉強に専念することができました。

ネット上にメディアを持つとぼくみたいなダメ人間でも(半)自動的に収入が入るので、本当に有難いです。

しかしぼくはサラリーマンではないため、毎月決まったお給料がもらえるわけではありません。

なので、金銭的な不安を常に抱えています(自由との引き換えですね)。

 

一応今もインターネットで収益を上げてますが、収入が激減することも考えられます。

実際3年前に収入がぱったり途絶えて絶望しました。

参考:【実話】ぼくが司法書士試験再挑戦を決意した理由。

 

現状もいつまで続くかわかりません。

そうやって経済的な不安が頭にあれば、目の前のことに集中できなくなります。

そこで、怠け者のぼくですが、今年のうちは働き者になることにしました。

リスクヘッジのために、今年中に「仕組み」を1つ作ります。

 

仕組み作りをするために現在98万円のコンサルを受けてます。

一括は厳しかったので、頭金を出して、あとは月々4万5000円の分割払いです。

本当に頑張らなきゃって感じです。笑

 

ってことで、今は働き者なのであまり勉強ができていません。

まったく勉強しないと不安で夜眠れなくるし、追い込みジムで毎日宣言してるので、勉強はしてます。

でも、2~3時間程度です。

 

今年の成績を考えると、勉強ができてない現状は正直ヤバいです。

一応生活は現状できてるし、節約しながら貯蓄を崩せば来年の7月まではもちそうなので、コンサルを断ることも考えました。

 

でも仮に収入が激減した場合、精神的ショックは大きく、勉強が難しくなるはずです。

収入が途絶えた3年前(大学4年の終わり頃)は本当に絶望しました。

 

100円のパスタソースをお湯で温めてるときに

「1円も稼いでない、就職先も決まってない、司法書士の勉強もまったくしていないぼくは、これを食べる資格がないんじゃないか。ソースなしでパスタを食べるべきじゃないか。」

と本気で考えるほど病んでました。

 

今は司法書士を持ってるし、仕事のコツもわかってきたのでそれくらい病むことはもうないと思いますが、それでも万が一のときのためのリスクマネジメントは重要です。

また、コンサルしてくれてる師匠はすごい人で今後も付き合っていきたいので、言われたことはちゃんとやろうと思います。

 

小さな小さなものでいいからとにかく「仕組み」を1つ作る!

ってことを目標に年内は頑張ります。

さいごに

予備試験が終わってしばらく腑抜けだったぼくですが、最近は己を律してヘロヘロになるまでやってます。

ぼくは2週間で司法書士事務所をクビになるような無能なので、『努力』で穴埋めするしかないんです。

大変なこともありますが、有難いと思うのは仕事も勉強も「楽しい」と思いながら過ごせてることです(一日中勉強するような勉強地獄に突入すれば、「勉強楽しい」なんて思えなくなりますがw)。

だから朝眠くてもムクっと起きて頑張れます。

 

うかうかしてたら来年の予備試験はすぐにやってくると思います。

なので好きなことができる環境に感謝しつつ、日々追い込んでやっていきます。

 

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