こんにちは。コロ助(@korosuke1ban)です。
今回も前回「【司法書士試験】ぼくが取った午前択一の解き方はこれです。」に引き続き、ぼくがどんなふうに司法書士試験の問題を解いたかについて書いていきます。
今日は午後択一です。
午後択一は午前択一と違って、圧倒的に時間がありません。
なのでスピード勝負です。
ぼくは自分が記述が苦手だということを認識していました。
そのため、記述の時間を確保するために模試のときから午後択一はできれば50分以内に、最低でも60分以内に解くようにしていました。
60分以内に午後択一を解くためにすることは、ズバリ全肢を読まないことです。
読む肢を少なくすれば、時間を短縮させることができます。
このやり方で本試験も超緊張状態の中、60分をちょびっとオーバーしたくらいで解け、苦手な記述にたっぷり時間を割くことができました。
ちなみ、全肢を読まないというのは(ぼくの知る限り)合格者の結構な割合がやっていることです。
全肢読んでいたという人は一人しかまだお会いしていません。
やはり時間のない午後択一は全肢読まないのが王道みたいです。
あと、「午後択一を全肢読むか」についておもしろい記事があったので参考にどうぞ。
>>「午後択一は全肢よむか?」と「直前期の松本への個別相談枠の追加」
しかし、この全肢読まない解き方は諸刃の剣にもなりえます。
読まない肢があるので、場合によっては思わぬミスを連発し、ボロボロ落とすことにもなるからです。
ぼくは全肢検討していたら絶対にしないようなくだらないミスを本試験で2つ犯してしまいました。
参考記事:「オワタ。」←直前期はこの手の記事は読まないほうがいいです。
それでも午後択一は29とれました。
それはオートマシステムとでるトコをほぼほぼ完璧にして試験に臨んだからです。
この全肢を読まないという解き方はテキストなど、使用している教材をほぼほぼ完璧にしているというのが前提です。
そのため、知識の定着が甘いという人は、全肢を読まないで解く練習をするよりまずはしっかり知識をつけてください。
ただ直前期になっても午後択一を解くのに1時間30分以上かかっているのであれば、午後の試験全体の得点効率を最大化するために、知識の定着がイマイチでも全肢解かないという方法が良いと思います。
ぼくが解いていた具体的な方法は以下の通りです。
- ザッと問題を見て、目に入った見覚えのある肢を解く。
- 一肢解いたら答えを絞る。
- 絞った肢から見覚えのある肢を探して解く。
- 答えをさらに絞る
テキスト(参考書)・問題集をほぼほぼ完璧にした状態でこのように解けば、60分ほどで、かつ基準点を余裕を持って上回りながら解答するのも可能です。
また、上記1で問題を解く際に見覚えのある肢だと思っても、実は「知らない・わからない問題」だったりします。
その際は考え込まずにすぐ別の肢に移ってください。
「知らない・わからない問題」に時間を割く余裕はないからです。
ただでさえ時間がないので、解ける問題に時間(と頭)を使うのが大切です。
そして、こうやって「知らない・わからない問題」を瞬時に判別するためには、頭の知識の正確性が大切になってきます。
「『知らない・わからない問題』であることがわかる」
という状態にしておくんです。
ぼくの場合、択一はオートマと出るトコで勉強してたので、
「これはオートマにも出るトコにも載ってないなー。」
と思って、「知らない・わからない問題」を瞬時に判別してました。
それから肢を検討してて、「全部知らない・わからない」または「答えを1つに絞れるほどわからない」ということもあると思います。
そんなときはその問題は捨てて飛ばしましょう。
その理由は以下のポストをご覧ください。
どうして択一はこうなるかというと、択一はどの問題も全く同じ点数が割り振られてるから。
解くのに5~6分かかる難問も、1分で解ける簡単な問題も得られるのは同じ3点。
それなら3点しか取れない難問1問に6分使うより、2分考えてダメなら飛ばして2分で解ける問題を2問解いたほうがいい#司法書士試験 https://t.co/NiGigSbIHv
— コロ助@司法書士試験コーチ (@korosuke1ban) March 14, 2020
(このポストにさらに付け足すと、)択一35問・記述2問と大局的に考えれば、その1問は小さな局地戦に過ぎません。
そこで負けても戦(午後の試験)全体で勝てばいいので、局地をあえて捨てるのも戦略のうちなんです。
「知らない・わからない問題」という負け戦に大量の兵(時間)を投下しても、その問題はほぼ敗けです。
それで、もしその問題で不正解になれば貴重な兵(時間)をムダにします。
仮に正解したとしてもその問題に大量の兵(時間)を投下した以上、ほかの勝てそうな問題で本来投下できたはずの兵(時間)を投下できなくなります。
なので、勝てるはずの問題で正答を出す確率が下がり、ひいては試験全体の得点効率は下がります。
なので、勝てそうな(より易しい)戦場に兵(時間)を投下していきましょう。
あと、上記1の「ザッと問題を見て、目に入った見覚えのある肢を解く」というのは、多くの人にとってあまり実践的な方法ではないのではないかと2020年現在加筆してて思います。
そのため、「文章が短い肢を解く」でも良いと思います。
文章が短ければ短いほど「知らない・わからない問題」をすぐに判別できるし、ひいてはすぐに解けるからです。
午後択一でぼくが解いた順番は以下の通りです。
民事訴訟法→民事保全法→民事執行法→司法書士法→供託法→商業登記法→不動産登記法
基本的には問題が並べられている順番通りに解きました。
不登法と商登法の順番を逆にしたのは、辰已の松本先生が下記記事で商登法から先に解くのをおすすめしていたからです。
>>これを必ず記憶してください→「13:02」「13:13」「13:29」 「14:00前後」(14:10)
先生曰く
近年は,商業登記法のほうが不動産登記法よりも獲りやすい問題が多いです。よって,「商業登記法を1問1分で解くことになり,商業登記法を半分くらい間違えた」という事態を避けるため,商業登記法から先に解くべきです。
とのことです。
ぼくは過去問の研究をしたことがないのでよくわかりません。
しかし、商登法のほうが獲りやすい問題が多いのであれば商登法から解くのはもっともだと思います。
2つ3つしか肢を読まずに先に進むのは精神的にしんどいものです。
先に進みながら前に解いていた問題のことを考えることもあります。
しかしたった3時間で択一35問、記述2問を解かないといけないことを考えれば、割り切る勇気を持つことも必要です。
なので、勇気を持って前に前に進みましょう。
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午前択一 :【司法書士試験】ぼくがとった午前択一の解き方はこれです。