こんにちは。コロ助(@korosuke1ban)です。
ぼくは令和3年の予備論文試験で4ヶ月半で順位を1200位上げる下剋上合格を果たしました。
そして口述試験は4位でした。
司法試験は準備期間が短かったり、選択科目の労働法対策に追われたりとすごく大変でしたが、一発合格を決めることができました。
こうやって予備試験・司法試験に合格したぼくですが、4S基礎講座のおかげで合格できたと言っても過言ではありません。
っていうか、合格以前に学習継続できたのも4Sのおかげです。
予備試験の学習開始当初、ぼくは論文が書けず、またいつまで経っても書けるようになる気がせず、途中で勉強をやめてしまいました。
やはり人間は『前進していること』を感じられないといつまで頑張り続ければよいかわからず、物事を続けられません。
しかし、そんな挫折をしていた中で4Sに出会って学習を再開し、最後まで続けることができました。
学習継続できたのは、4Sで論文を書ける実感を掴めたからです。
たしかに最初の最初は4Sでもやはり論文は難しいです。
とはいえ、
「続ければちゃんと論文が書けるようになるな。」
という実感は4Sですぐに抱けました。
それは4S基礎講座では中村充先生が各科目の解法パターンを用意してくれており、論パタ講義で伝授してくれるからです。
4Sほど再現性を持って論文を教えている講座は存在しないと思います。
そんなわけで4S基礎講座はぼくの中でおすすめ司法試験・予備試験講座第1位です。
参考:実際に受けた!司法試験予備試験の予備校おすすめランキング【独断と偏見で徹底比較】
それにBEXAで1番売れているのが4S基礎講座なので多くの受験生から支持を集めているんだと思います。
実際ぼくもTACの4Aのときから数えると3回くらい4S基礎講座を買いました。笑
それはやはり物が良かったからです。
しかし、そんなぼくや他の受験生から評判が良い4S基礎講座にも欠点があります。
ぼく自身、4S基礎講座だけでは合格が難しかったし、多くの人にとってもそうだと思います。
「これは受講する前に知っておきたかった。」
ということも正直あります。
そこで今回は実際に4S基礎講座を受講して予備試験に最終合格したばかりのぼくが「誰も話さない」4S・論パタの欠点を話していきます。
デメリットを出し尽くしたので、4S基礎講座の受講をこれから考えている人は受講前に絶対に最後まで読んでください。
>>今すぐ4S基礎講座について詳しく知りたい人はこちら【BEXA公式HP】
Contents
4S基礎講座は質問制度が形骸化している:改善されました!
※2022年10月12日追記
この記事を書いた当初、4S基礎講座の質問制度は機能していませんでした。
しかし、現在は合格者が勉強の質問に答えてくれています。
ですので、4S基礎講座の大きなデメリットは無くなっていると言えます。
それを踏まえて以下読み進めていってください。
予備校の講座を利用する際の大きなメリットは質問ができて疑問点を解消できることです。
特に講義を聴き終えて、自分でどんどん勉強する段階に入れば「自分がわからないところ」が見えてきてどんどん疑問点が浮かぶので質問制度の重要度は増します。
(学習初期は「わからないところがわからない」ということによくなりますが。)
しかし、4S基礎講座はその大事な質問制度が形骸化しています。
質問をしても回答が返ってこないんです。
(これが受講前に知っておきたかったことです。)
BEXAの4S基礎講座が始まった令和2年合格目標のときは1ヶ月以内くらいには回答が来ていたと思います。
しかし、令和3年合格目標になると半年待ちくらいはザラだったと思います。
そして、令和3年の最初のほうにした質問くらいから最後まで結局回答が来ずに受講期間が終わりました。
過去に自分がした質問と回答も見れません。
また、現在質問制度がリニューアルしてコミュニティ機能としてほかの方の質問も見れるようになりました。
しかし、未回答ばかりです。
令和2年のときにぼくのたくさんの質問に丁寧に回答してくれてすごく感謝しています。
また、最近は先生の体調不良など諸事情があると思います。
とはいえ、こうやって4Sの質問制度が形骸化していることだけは大金を払って1~2年の貴重な期間をかけて受講する受験生は事前に知っておいたほうが良いです。
公式HPにも他のどのサイトにも載っていませんから。
ぼくだけです。こんなことを言うのは。
(ぼくはアフィリエイトもやっているので、4Sのメリットばかりを言ったほうが儲かります。
しかし、受験生は大金を払って受講する以上デメリットを言わないことはできません。
ぼくはアフィカスにはなりたくない。)
こんなふうに4S基礎講座にはデメリットもあります。
それなのにどうして4S基礎講座を一番に推すかというと、司法試験系の論文を4Sのように再現性ある形で教えている予備校がほかにないからです。
「代替可能性がない」からぼくがまた初学者として講座を取るなら4Sしかありません。
それに、質問制度のデメリットはほかの方法で補えます。
つまり、こちらは「代替可能」なんです。
具体的には合格者の個別指導などで質問制度を代替できます。
「合格者に質問しても大丈夫なの?」
と思うかもですが、大手予備校の質問に答えているのは基本的には講師ではなく合格者です。
TAC時代の4Aは合格者が答えてくれていたし、アガルートの重問講座もそうでした。
最近は合格者の方が添削や個別指導などを結構やってくれているので見つけるのは難しくありません。
Twitterやココナラで見つけてみましょう。
ぼく自身もココナラで見つけたtyphomさんに個別指導をしてもらい、疑問点は適宜聞いて解消していました。
それで4Sの質問制度が形骸化しだした令和3年もちゃんと疑問点を解消しながら勉強でき、結果的に予備試験に最終合格できました。
(ちなみに、後から紹介するアガルートの重問も論点網羅性ある問題集(講座)としてぼくの中で一番ですが、他の問題集(講座)と代替できます。
たとえば、伊藤塾の論文マスターなどです。
なので、代替不可能な4Sは最強すぎます。)
言ったらなんですが、予備校講座も合格者も合格するための「ツール」です。
自分の合格に必要な「ツール」を揃えて、主体的にどんどん使っていくのが大事なんです。
それで、目の前にある「ツール」だけでは足りないと思えば、他の「ツール」で補っていきましょう。
ぼくは4Sだけでは足りないと思い、個別指導やアガルートの重問講座も取りました。
参考:実際に受講した僕がアガルート司法試験講座を選ばない理由【4S生が見た重問の評判】
あと自分が受かれば、その予備校や合格者の実績にもなるので、使い倒すべきです。
(ぼくも司法書士試験で受験指導をしていますが、「ツール」どころか、飛躍するための「踏み台」になれれば本望です。
一緒に高みを目指して、一緒に億万長者になれれば最高ですね。)
とにかく完璧な講座や人間なんてないし、欠点があれば他の手段で補えばそれで足ります。
ただ、こと「論文を書く」ということについては4S以外の手段で補う方法が見つかっていないので、やはり初学者には4Sしかありません。
4Sの論パタテキストは論点網羅性がない
4Sの論パタ講義で網羅的に学べるのは「解法パターン」です。
「論点網羅性」はだいぶ乏しいと思ったほうが良いです。
ぼくは合格した令和3年からアガルートの重問講座を受講しだしたのですが、そこで初めて見るようなABランクの論点がたくさんあって驚きました。
「ぼくは2年くらい予備の勉強しているのに、こんなに重要知識を知らなかったのか・・・。」
と。
重問を受ける前はそんな論点知識が乏しい中で模試や本試験を受けていたので評価は伸び悩みました。
そして、重問で論点知識をつけたら一気に模試や本試験でみるみる書けるようになり、成績も跳ねました。
「4Sしか受けていなかったときはどれだけ不利な状況でぼくは戦っていたの?」
と今は思います。
優秀な人は4Sで解法パターンを学べば合格ラインに行くこともあるかもしれません。
しかし、ほとんどの人には論パタと過去問だけで合格は難しいと思います。
なので、基本的にこの記事を読んでいるあなたも何らかの形で論点知識をつけて知識武装すべきです。
そして、知識武装の「ツール」として最短最速なのは以下の記事で詳細に話している重問です。
>>実際に受講した僕がアガルート司法試験講座を選ばない理由【4S生が見た重問の評判】
とはいえ、順序的にまずは4Sで解法を学ぶのが先です。
解法はどの問題にも通じる汎用性の高い方法論なので、論文を書く上での幹になります。
一方で論点知識はその問題にしか通じないようなものなので枝葉に過ぎません。
また、論点知識がいくらあっても4Sのような処理手順を知らないと論文を実際に書くのは難しいです。
ぼく自身、司法書士試験に受かって民法の知識はかなりあったと言えますが、知識はあっても論文は書けませんでした。
しかも、論点知識は自力でつけることができますが、解法・処理手順は自分で編み出すとなればとんでもなく時間と労力を要します。
なので、繰り返しですが初学者は4Sから入るのがおすすめです。
そして、論パタは問題数が少なくて論点網羅性が乏しいからこそ、どんどん回せるので一番大事な解法を最短最速で習得できます。
だから初学者は4Sから入るのが一番力がつくスピードが速いし、場合によっては論パタと過去問だけで合格する人もいます。
つまり、デメリットとメリットは表裏一体というわけです。
可処分時間が乏しい兼業受験生に4Sがマッチしていることは間違いありません。
関連記事:4Sの条文単位と伊藤塾やアガルート等の論点単位は水と油?司法試験・予備試験初学者はどうするか。
【動画】4S基礎講座受講生のやまさんが論点を網羅して合格
ぼくの個別指導受講生で4S生であるやまさんが重問で論点網羅をして予備試験に合格されました。
フルタイム社会人がたった1年で予備論文1200から2桁合格という快挙を成し遂げられています。
詳細は上記動画か以下の文章ベースの合格体験記をどうぞ。
>>【予備試験受講生実績】五里霧中の4S社会人が1年で予備論文2桁合格!【コロ助×やまさん】
4S中村充先生の答案の形式面が改善点があると思われる
中村先生の答案プロセスは素晴らしいです。
何度も言う通り、こんなに誰でも書けるように再現性ある形で整理している講師はほかにいません。
ただ、答案例自体はまだ改善の余地があると思います。
具体的には法的三段論法をやればもっと良くなると思います。
先生の答案は規範とあてはめがごっちゃになっていることがあります。
ぼくは先生がそのようにやっているので当然真似しました。
それで、添削で合格者に指摘されることもありましたが、
「中村先生がこうやって書いてるからいいんだ!」
「法的三段論法という形式面にこだわるより、問題文の事情をたくさん使ったほうが得点効率がいい。」
と思って答案を改善しませんでした。
一般論として講師が言うことと合格者が言うことでは、講師が言うことのほうが正しい確率が高いです。
講師はその道のプロですから。
そのため、よくわからない初学者のうちは講師の言うことに従うことが正しいです。
ただ、自分の頭で考えられる段階になればオープンマインドになって合格者や他の講師の言うことにも耳を傾けたほうが良いと思います。
ぼくも自分である程度考えられるようになったことと、令和2年の成績がボロボロだったこともあり、オープンマインドになりました。
それで令和2年の再現答案を見て自分と同じようなことを書いているのに自分と評価がだいぶ違う人が結構いました。
また、重問講座を受けて工藤北斗先生から学び、ほかにもスクール東京の武藤遼先生やオンライン添削で安田貴行先生からも学びました。
そして思ったのは、法的三段論法といった形式面はめちゃくちゃ大事だということです。
点の入り方がかなり変わると思います。
ぼくの成績が令和3年で伸びたのも法的三段論法といった形式面を意識したのも大きいはずです。
とはいえ、4Sで中村先生から学ぶ以上は初学者のうちは先生の言う通りにするのが伸びが早いと思います。
初学者のうちから何でもかんでも「良いとこ取り」をするのは難しいからです。
少なくともぼくは最初から「良いとこ取り」できるほど器用ではないし、いろいろやろうとすると解法パターンを身に付けるといった大事なことが中途半端になったはずです。
論パタ講義(アウトプット)の前にインプット講義がない
ほとんどの予備校では論文講義(アウトプット)の前にインプット講義をします。
しかし、4Sではいきなり論パタ講義(アウトプット)から入ります。
一応4Sにも条解講義というインプット講義があるのですが、それは論パタ講義後に視聴することが想定されています。
また、条解講義は無料で全回公開されているので見るとわかると思いますが、多くの予備校でやっているいわゆる基礎講義(インプット講義)とは別物です。
>>【全部無料!】条解講義について詳しくはこちら【BEXA公式HP】
そのため、
「インプットなしで論パタ講義を受けるのは厳しい・・・。」
という人も出てくるかもしれません。
ぼく自身は司法書士試験合格後に4Sを受けたので、憲法や民法、刑法、商法・会社法、民訴はある程度知識がある状態だったこともあるのか、スムーズに論パタ講義を受けられました。
憲法の論パタ講義を受けた当初
「こんなに簡単に論文が書けるようになるテンプレを用意してくれているなんてすごいなー!」
と感動したのを今でも覚えています。
しかし、司法書士試験にはない科目である手形法、刑訴、行政法は先生の言っていることがわからないこともあり、別途『S式生講義』という市販本で補充しました。
どの科目でも先生は初学者にもわかるように目線を下げて教えてくれます。
ただ、もともとの知識が乏しかった科目はうまく飲み込めなかったんですよね。。
実際
「頭に知識がないとアウトプットはできない。」
とぼくは思っているので、インプットはアウトプットの前にしたほうが良いと思います。
そこで、インプットの「ツール」としておすすめしたいのが独学なら『伊藤真の入門シリーズ』です。
本シリーズのほうがS式よりも改訂がされているし、中身もわかりやすいと思います。
そのため、自分が初学者として独学でインプットするなら本シリーズを使います。
予備校なら資格スクエアの高野先生の基礎講座がインプットにおすすめです。
下記記事はやや古いですが、高野先生の基礎講座自体は変わっていないので有用です。
>>実際に受講したぼくが資格スクエア予備試験講座を選ばない理由。【評判・口コミ】
また、現在資格スクエアは予備校本がないのがネックではあります。
しかし、基礎講座では基本書そのものは使わず、パワポで進行していく形式のようです。
そうすると、予備校本が無くても困りません。
それに、資格スクエアは最初の入りの「ツール」として利用すると考えればOKです。
というのも、4S生には条解講義・条解テキストという最強の「インプットツール」があります。
なので、勉強する中でインプット・復習したいとなれば条解に返れば良いんです。
ちなみに、資格スクエア(高野塾)のインプット講座は伊藤塾の6割引きなのでコスパ最強です。
最短で受かれば「そのぶんたくさん稼げる」ということなので、いくらでも予備校代は回収できます。
そのため、時間の大切さが良くわかっているあなたはインプット段階でつまずいたら高野先生の基礎講座に投資してください。
条解講義は無料だけど初学者にはわかりにくい?
無料で全講義見れる条解講義を見ていただければわかるのですが、条解講義は一般的なインプット講義ではありません。
ぼくはこの条解講義の憲法を論パタ憲法後に視聴しました。
そしたら、本当に全然頭に入ってこなかったんですよね。。
そのため、
「身になっていない。」
と思い、憲法だけ聴いてあとは全部飛ばしました。
とはいえ、相性もあるかなと思います。
それに、学習が進んだら条解講義はめちゃくちゃ重宝しました。
わからないことが出てきたら条解講義・テキストに立ち返るということをやっていましたが、かなり解消します。
条文単位でムダなく解説してくれており、すごくわかりやすいです。
こんなふうに「学習初期」と「ある程度のレベルになった自分」で条解講義は評価が分かれます。
もしかしたらあなたもそうかもしれません。
なので、再三ですが初学者のインプットには資格スクエア高野先生の基礎講座がおすすめです。
4S基礎講座の論パタ講義を聴いてみてスムーズに行けるならそれで良いですが、良くわからんなと思ったら導入期プランを導入しましょう。
または、短答対策として条解講義を聴いていて良くわからんなと思ったときに導入プランの導入でも良いです。
条解講義が「ある程度学習が進めば素晴らしい」のに、「初学者には向かない」というのは
「条解講義は条文単位故に、知識が断片的で有機的なつながりが生まれにくいからなのかな。」
と考えました。
(パズルのピースがバラバラなイメージ。)
そして、
「既に知識がある程度体系化している中上級者が条解講義を聴くと、知識の穴をピンポイントで埋めてくれる条解講義が活きるのではないか。」
と思いました。
(完成しかけのパズルのピースがうまくカチッとはまる感じ。)
一方で高野先生の基礎講座は体系的にまとまっているので法律を初めて学ぶような初学者でも知識が有機的につながりやすいです。
ぼくは
「大学1年のときの自分に高野先生の講義を受けさせてやりたい!」
とすら思いました。
やはり高野先生は伊藤塾で看板講師を張っていただけあります。
しかも価格は導入期プラン(基礎講座)だけで比較すれば、伊藤塾のわずか4割に収まります。
資格スクエアの講座について詳しくは以下からどうぞ。
>>伊藤塾の4割で伊藤塾級の基礎講義!【資格スクエア公式HP】
ちなみにアガルート工藤先生の「総合講義300」は初学者にはあまり評判が良くないです。
たとえば、
・『有権代理』について説明しているときに当然の概念みたいな感じで急に『表見代理』の話が出てきて、テキストを確認すると数ページ先で表見代理の説明があった
・原則の説明をした後に、話の全体の8割くらいの時間を使って例外を話した後に
「これはまあ覚えなくていいんですが。」
等言われて、どこが重要な部分かわからなくなる
という困った事例をぼくは聞いています。
「これは初学者にきついよな。。」
と思います。
そして、実際に工藤先生の重問講義等を受けたぼくは
「先生こういうこと言いそうだな・・・。」
と想像してしまいます。
工藤先生は優秀な講師ですが、そのためか初学者目線に落としきれていないところがあるんですよね。。
ただ、学習が進んだら工藤先生のコンパクトでキレのある講義はめちゃくちゃ重宝しました。
とにかく初学者はちょっとしたことでつまずきやすいです。
特に基礎講座(インプット講座)は最初の最初に受けるものなのでハードルは低ければ低いほうが良いです。
ハードルを低くしないと、せっかく
「よっしゃ、頑張るぞ!」
と思っているのに挫折してしまってもったいないです。
ぼくの場合は司法書士試験合格後に予備試験を始めたのでインプット段階では挫折しませんでしたが、論文の書き方がわからずに挫折しました。
それで4S基礎講座を受けて論文が書けるようになりました。
だから当記事でも論パタ講義(4S)をおすすめしています。
(とにかく4Sは論文の再現性が神と思っていただければと。)
あと、条解講義についても再三ですが学習が進んだ今では素晴らしいと思っています。
ただ、それでも最初から最後までぶっ通しで視聴しようとは思いません。
これからもピンポイントで学んでいきます。
※この記事を見た人は以下の記事も読んでいます。
・実際に受けた!司法試験予備試験の予備校おすすめランキング【独断と偏見で徹底比較】
4Sは短答対策が論文と違ってスマートではない
個人的にはマイナスにならなかったのですが、中村先生の短答の方針は
「短答過去問を繰り返し解いて完璧にしろ!」
というものです。
しかし、これは論文と比べてスマートではないというか、かなり体育会系だなと思います。
短答も「論文のような特別な何か」を4Sに期待しているのであれば、その人にとってはデメリットです。
とはいえ、ぼく自身も司法書士と被らない科目の短答は過去問を繰り返してものにしたし、現状は最適解かもです。
ちなみに民法と会社法は司法書士テキストだけで短答対策をしました。
予備試験にも適切なテキストがあれば、全科目テキストで対策しますが、現状見当たらないので過去問をやりました。
短答対策には下記記事も有用なのでよかったらどうぞ。
>>司法書士に受かったぼくが2ヶ月で予備短答に合格した勉強法を語る。
さいごに:粗はあるけど4S基礎講座が1番おすすめ!
完璧な人間がいないように、司法試験・予備試験の講座も粗を探せばいくらでも出てきます。
4S基礎講座にも紹介したように粗はあります。
そんなわけで、
4S基礎講座『だけ』で受かる人は少数
だとは思います。
ぼくは4Sで習った解法を軸に、重問で論点知識をつけて、法的三段論法やメリハリといった形式面を意識し、合格者のサポートもあって予備試験に合格できました。
知識に走るのは、4S生として理想的な受かり方ではなかったかもしれません。
しかし、4Sの新しい可能性を示せたと思っています。
ぼくの場合は、重問をやって知識を付けてから予備試験が一気にイージーモードになりました。
それは本試験の成績だけでなく、直前模試の成績からも明らかです。
なので、4S生もぼくのように知識をつけるようにすればどんどん合格者が出てくるのかなと思います。
正直4Sの方法論はめちゃくちゃすごいのに、その割に合格者が少ないですから。
(そもそも4Sは受講者が少ないとか、社会人が多くて不利な中やっているとかあるでしょうが、4Aのときから10年近く経っているのであまりそんなことは言えないと思います。
4Aより新しいアガルートはどんどん拡大していますし。
「情報発信者が少ない」というのもあるかもですが、今どきTwitterで多くの人が簡単に発信しているし、合格した人は喜んで発信します。
一方で、成果が出なかった人は基本的に声を上げません。
喜んで表に出てくる合格者(生存者)すら少ないのが4Sの現状です。)
ただ、ぼくの軸はずっと4Sで、4Sが無ければ合格できなかったと断言できます。
論文の再現性は断トツなので、4S基礎講座はぼくの中で一番のおすすめです。
また、先ほども言いましたが、一般論として講師の言うことと合格者の言うことは講師の言うことのほうが正しい確率が高いです。
講師はその道のプロだし、特に中村先生は何十年と経験されています。
(もちろんぼくはぼくで自分の言っていることは正しいと思うから発信しているし、これからも
「ぼくはこう思う。」
ということを発信していきます。)
そのため、初学者はとりあえず中村先生を信じて突き進むのが良いです。
(ぼくなら最初はそうするし、実際にそうしました。)
そうやって突き進む中で壁に当たることもあるでしょうし、そのときにぼくの言うことにも耳を傾けていただければ幸いです。
とにかく4S基礎講座はムダなものが詰まっておらず価格もよそより断然リーズナブルです。
司法試験・予備試験における本当に最高の投資です。
なので、
- これから司法試験・予備試験の勉強を始める人
- 論文が書けなくてどうすればいいか困っている人
はぜひどうぞ。
4S講座を選ぶ際に、これまでの記事と併せてとても参考になりました。
具体的に4S講座をどのように受けると効果的か等のノウハウも気になりますので、これからも情報発信をお願いします。
ワタナベさん、本記事に加えてこれまでの記事も読んでいただきありがとうございます。
これから司法試験の勉強もあるのでどのくらい書けるかわかりませんが、できる範囲で発信に努めていきます。
4S講座の効果的な受講法ですが、基本的には中村先生が言っている通りにやるのが良いと思います。
「予習として問題を解いて、講義を聴いて、自分で解き直して宿題等があればそれもやる」といった感じです。
予習は最低問題文を読むだけで良いみたいに言われていてぼくもそのようにしていましたが、できるだけ問題を解こうとしてみるとより効果的です。
最初の最初は本当にわからないので読むだけになるのは仕方がありませんが。
あと中村先生は推奨していませんが、(本記事で書いた通り)論パタ講義の前にインプット講座を取るとより良いのではないかと思っています。
論文学習についてはとにかく中村先生の言うことに従うのが初学者のうちは良いです。
4Sは形式面がなっていないとか、論点網羅性が乏しいとか、ぼくも含めていろいろな人が言いますが、論文で一番コアな部分は論パタで教えている解法パターンです。
そしていろいろ意識しすぎるとどれも中途半端に終わり力が伸びません。
そのため、ワタナベさんにはもし4Sを選べば論パタと過去問を繰り返し繰り返しやっていただければと思います。
よく勉強の参考にさせて頂いてます。
仮に今からコロ助さんが0から司法試験を目指すなら
S式生講義等で一通りインプットした後に4S基礎講座に移って重問に進む感じですか?
それともどれも並列して行う感じですか?
また、短答って過去問周回だけでOKって中村先生のブログにも書いてますが
あれって基本書とかインプットしなくても過去問回して解説読んだら十分って話らしいですけど流石にそんなことないですよね?
千尋さん、いつもありがとうございます。
ぼくが(司法書士の勉強もしていなくて)初学者の状態で今から司法試験を目指すなら伊藤真先生の入門シリーズでまずインプットします。
https://www.youtube.com/watch?v=e_AM-I16rI8
(S式もわかりやすいのですが、伊藤誠先生の入門シリーズのほうが改訂されています。)
またお金に余裕があれば、独学ではなく、資格スクエアか加藤ゼミナールの高野先生の講座を取ってインプットします。
インプットをすれば、4S(論パタ)に移ります。
予備試験過去問は比較的易しいので、予備試験を受けるなら、論パタの後に予備過去問もやります。
司法試験過去問は難しいので少し後回しになると思います。
重問は難しくないのですが、初学者のうちは中村先生から離れるのは良くないのでこちらも後回しです。
進める順としては並行して行います。
たとえば
「憲法のインプット→4S憲法(→予備過去問憲法)→民法のインプット→4S民法(→予備過去問民法)」
といった感じです。
>また、短答って過去問周回だけでOKって中村先生のブログにも書いてますが
あれって基本書とかインプットしなくても過去問回して解説読んだら十分って話らしいですけど流石にそんなことないですよね?
→中村充先生の方針は基本的に「過去問解け!」みたいな感じで、そのハードルを下げるために条解を聴けばよいみたいな感じだったと思います。
そのため、先生の方針としては「基本書とかインプットしなくても過去問回して解説読んだら十分」だと思います。
個人的にはインプットして知識の有機的なつながりを少しでも作ったほうが過去問演習がより効率的なものになっておすすめです。
一方で、過去問だけを解くとどうしても知識が断片的になり、理解・記憶しにくいし、知らない知識が問われた場合応用も利きにくいと思います。
はじめまして。
基本的な事柄で大変恐縮なのですが、勉強中の書籍や書類の
整理の仕方についてご質問させてください。
私は整理整頓が苦手で、勉強中に調べ物をしていると参考資料等で
机上や周辺などが散らかってしまいます。
集中しだすとあっという間に手に負えない
ほど周囲が散らかり、面倒くさいのと、片づける時間がもったいないので
放置して更に散らかる‥という悪循環に簡単に陥ってしまいます。
私は法律初学者で
今後複数の勉強を同時並行するにあたり不安を抱えています。
コロ助さんは同大な量の書類や書籍をどのように
整理しながら複数科目を同時並行して勉強をされていたのか、
コツがあればご教示いただけないでしょうか。
宜しくお願いいたします。
ティムさん、はじめまして。
>私は整理整頓が苦手で、勉強中に調べ物をしていると参考資料等で机上や周辺などが散らかってしまいます。
→これはぼくもわかります(>_<) >集中しだすとあっという間に手に負えないほど周囲が散らかり、面倒くさいのと、片づける時間がもったいないので放置して更に散らかる‥という悪循環に簡単に陥ってしまいます。 →集中されているのは素晴らしいです。 あとは、「片付ける時間がもったいない」とのことですが、その後悪循環に陥るならもっとめんどくさいことになると思います。 そうすると、すぐに片付けるほうが楽です。 なので、「楽をするために今片付けよう」と発想を転換してみてください。 それと、今勉強している科目以外の教材は本棚にしまっておくというのも大事です。 いちいちしまうとめんどくさいと思いますが、そのほうが集中できるので良いです。 もう少し踏み込んだアドバイスをすると、大きめの机にすると複数の教材を同時に広げても勉強しやすいと思います。 特に司法試験・予備試験受験生であれば、過去問、再現答案、解答・解説、テキストなどといっぺんにいろいろな教材を広げる必要性に迫られることになりがちなので、広い机のほうが便利です。 また、以下の動画(6:15以降)で紹介したように段ボール仕切りを作るとめちゃくちゃ集中できます。 https://youtu.be/mWXNkqWKK-o
ほとんどの人が「かっこ悪い」と思ってやらないので、ティムさんがやるだけで周りに大きく差をつけることができます。
あとは近藤麻理恵さんの以下の書籍も超絶おすすめです。
https://amzn.to/3eKbGqT
片付けが苦手なら100%読むべきです。
ぜひ全部実践してください(^^)
上記の書籍で人生が変わった記事も貼っておきます。
【こんまり本で人生が変わった!】やってる人はやっている片づけの習慣。
→https://siretto-millionaire.com/konmari-changed-my-life/
※追記
改行がうまくできておらず、読みにくくて申し訳ありません。
コロ助さん、ご丁寧にありがとうございます!
大変読みやすかったです。
早速動画を拝見し、仕切りと歩きながらの勉強を実践しました。通勤前朝5時おきで散歩がてら1時間ほど音読していますが目が覚める上、記憶の定着も良いと感じています。
今週末は捨てる作業に着手します。
これからも参考にさせていただきます!
はじめまして。
コメント失礼致します。
最近予備試験に興味を持ったYKと申します。
まず講座の合う合わないを検討するサンプルとして、資格スクエアの教材一式と音声USBをフリマサイトで格安購入致しました。
そして予備試験の勉強を始めるにあたり、資格スクエアも含めて数多くの講座を比較検討致しました。
その結果、中村先生の4Sをメイン教材にしようと考えています。
そんな中、コロ助さんの本件記事を見つけ好影響を受けている次第であります。
本件記事を拝見し、私は完全初学者のため本件記事にも記載がありますように、まずは資格スクエアの高野先生の音声とテキストを使って基礎知識を勉強したいと考えております。その後、4S講座で論文の処理方法を学び、続いてアガルートの重問で論文知識を増やしていくのが良いと考えております。
ここからが問題です。
資格スクエアの教材には、論証集とそれに対応した事例問題集があります。この事例問題集は各科目50問前後(民法のみ85問)の短文事例を扱っており、論証集の論証を規範として解決していくという教材です。音声の講師は現在BEXAで講座を持たれおり指導力にも定評がある吉野勲先生です。
この事例問題集がアガルートの重問に似ていると感じ、本件記事でいう伊藤塾の論文マスターと同様に、重問に代替可能な教材なのではと考えております。
そのため、4S講座の内容が身についてきたら、重問ではなく資格スクエアの事例問題集で論文知識を増やしていくのも一つの手かなと考えております。
重問の代替教材として資格スクエアの事例問題集を使うことも手段の一つという私の案についてコロ助さんはどのように思われますか。
YKさん、はじめまして。
非正規ルートで講座を買う是非は置いておいて、法律初学者が高野先生の講座から入られるのは良いと思います。
その後に4Sですね!
資格スクエアの吉野先生の事例問題集のことはよくわかりませんが、論点網羅性があればそれで良いと思います。
コロ助様
昨日コメント致しましたYKと申します。
この節はありがとうございました。
非正規の方法で教材を入手した点において、私自身、ブックオフで古本を買う感覚でした。コロ助様のご指摘を受け、お試しでの購入だったとはいえ、これから法律家を目指す者として大変恥ずかしく思います。ご気分を害されたなら本当に申し訳ありません。
昨日に引き続きもう一点お聞きしたいことがあります。
4Sの講座には選択科目(私は労働法の選択を予定)や実務基礎科目の論文へのアプローチは含まれてないようですが、それらの科目にも4Sの手法を活かすことはできるのですか。
ぼくも司法書士試験でTACの講座のDVDをヤフオクで落札していた過去があり、反省しているので個人的には「もうやらない」と決めているだけです(^^)
実務基礎科目は特に4Sは活かさないでも解けました。
まったく活かせないこともないのですが、個人的には迂遠でした。
労働法についても4S的なことはできるのでしょうが、それを歯開発する時間もなかったので、論点単位で覚えていきました。
労働法は現場思考の要素が少ないのでそのような対策でも何とかなりました。
コロ助様
YKと申します。
連日の質問にご親切な対応を頂き誠にありがとうございました。
お陰様で4Sを軸とした勉強法の道筋がかなり見えてきたように感じます。
後は4Sに肉付けする教材を納得して選び、勉強の準備を整えようと思います。
そして、根気強く地道に試験勉強を続けていきたいと思います。
今後もコロ助様のブログを参考にさせて頂く機会が必ずあると思います。
長丁場になると思うので、今のワクワクした気持ちを時々思い出しながら気長に頑張ります。
網羅性の無い司法試験講座を20万出して受講するのは勇気いりますね
20万円だけならまだいいですけど、その講座を受講して受験する時間まで奪われるわけですから・・・中村先生は網羅性が足りていないという受講生の批判に関してなぜ何も反応しないのでしょうか
たしかに20万円はお給料1ヶ月分とかですし、決して安くはなく、勇気もいりますよね。
ただ、ほかの講座を受講しても結局そのほうが時間もお金もかかります(「奪われる」と言っても良いかもしれません)。
4S以外の講座は仮に論点網羅性があっても、ほとんどの人は論文が書けるようにならないからです(優秀な人は除く)。
一方で、4Sは「時間が奪われる」というのは違います。
論文が書けるようになるからです。
ぼくの予備試験・司法試験合格のコアな部分は4S基礎講座で養いました。
その点はやつさんにも認識していただきたいです。
また、中村先生としては、4S基礎講座の論パタと予備試験過去問(短答・論文・口述)、司法試験過去問(短答・論文)で網羅性は足りていると考えられているのだと思います。
よろしくお願いします。