こんにちは。コロ助です。
2017年の司法書士試験に合格することができたのは、2016年の試験にガチで向き合ったこと。
これがとてつもなく大きかったです。
2016年の試験は本気で向き合って受かるよう努力しましたが、失敗に終わりました。
しかしその失敗(経験)から多くのことを学び、同じことを繰り返さないよう新しいことにどんどん挑戦して自分を変えるよう努力しました。
Contents
2016年合格を目指して
2016年合格を目指していたぼくは
なんとしても絶対に2016年で決めるぞ!
という強い気持ちを持っていました。
大学在学中に合格すればそれがブランドになりますし、大学から授業料1年分の返還義務のない奨学金がもらえたからです。
ニンジンが目の前にぶら下がっており、そして何より早くこの試験から解放されたいという強い思いがあったのでぼくは燃えに燃えていました。
司法書士試験の勉強に本腰を入れ始めたのは2015年の8月。
当時は大学3年生で、アルバイトを辞めて大学も夏休みに入り、勉強に専念できる最高の環境が整っていました。
勉強はオートマシステムの民法を一から始めて、先に進みながら前に戻って復習も行うという牛歩のようにゆっくり独学で進めていきました。
「【司法書士試験独学】ぼくがとった択一の勉強法はこれです。【テキスト中心】」
「【司法書士試験独学】ぼくがとった記述の勉強法はこれです。【書かずに覚える】」
11月の行政書士試験をはさみつつ、すべての科目・記述を一通り終えたのが2016年3月1日。
そこからオートマとでるトコをひたすら回していきました。
テキストを一通り終えたとはいえ、自分の記憶力では知識の抜けが半端なかったです。
抜けた記憶を修復していくだけでもたいへんでした。
あれを覚えたらこれを忘れているという状態です。
残り4ヶ月しかないと考えると、とにかく時間がありませんでした。
瞑想や運動の時間だけでなく、部屋の掃除をする時間もゴミを出しに行く時間も惜しかったので、散らかった部屋でひたすら勉強勉強勉強の日々(ゴミはベランダに山積み)。
勉強のやりすぎで心も体もボロボロでしたが、「今年絶対に受かるんだ!」という気持ちがぼくを机に向かわせました。
※ここからは少しシリアスで汚い話にもなるので閲覧注意です。
時が少し流れて2016年6月の初旬。
追い込みすぎたためか、このときに何かが壊れて動悸が起こるようになりました。
これは本当に苦しかったです。
動悸というと心臓の拍動を感じることみたいですが、ぼくは心臓ではなく頸動脈の拍動を感じていました。
運動会の徒競走のスタート直前のドキドキを四六時中感じているという感じです。
起きているときはずっとそれに悩まされ、動悸のせいで夜も眠れませんでした。
もちろんこれでは勉強どころではありません。
ひどい吐き気にも悩まされ、しょっちゅう吐いてました。
もう自律神経が完全にいかれている状態です。
あと1ヶ月でこの地獄から解放されるのに、どうしてこのタイミングでこんなことになるんだろう・・・
そう強く思いました。
でも今考えてみれば当たり前です。
当時は足の踏み場がないほど汚い部屋で過ごし、瞑想や運動もしていませんでした。
それに周りの同級生が就活しているなかで、受かるかどうかわからない試験に挑戦するという先が見えない不安もありました。
焦燥感が半端なかったです。
結果、2016年の試験は総合点が5点足りずに不合格に終わりました。
その後に向けて
2016年の本試験を終えた後はほかのことに注力し、司法書士試験を再び受けるかどうかは迷っていました。
司法書士試験に落ちたことについては、「自分の実力不足」とすんなり割り切ってもいました。
あれだけ頑張って駄目だったんだから仕方がないと。
しかし司法書士試験を再度受けるにしても受けないにしても、このままでは明るい未来はないと思ったぼくは自分を変えるべくいろいろやってみました。
- 心と体と脳を整えるために行った瞑想とランニング。
「【やらないと損!】やってる人はやっている瞑想(マインドフルネス)の習慣。」
「【脳を鍛えるには運動しかない!】やってる人はやっている運動の習慣。」
- やることを明確化し、自己肯定感を高め、勝利を引き寄せるために書いたノート。
「夢や目標など、紙に書くとうまくいく!やってる人はやっているノートの習慣。」
- 無駄な時間を減らし、効率化を図るためのストップウォッチの使用。
「ストップウォッチで日々効率化を意識しています。【習慣化】」
- 食後の能率を落とさないための食事の節制。
「午後のパフォーマンスが向上する!やってる人はやっている食事制限の習慣。と舌回し体操。」
- 集中した環境で勉強するための片づけ。これでゴキブリも出てこなくなった。
「【こんまり本で人生が変わった!】やってる人はやっている片づけの習慣。」
- 宅建士をとって自信をつけた。
「小さな成功体験が大きく飛躍する糧になる!宅建士試験を受けて本当によかった話。」
- アレルギー性鼻炎を克服して、年中集中できるように施した皮下免疫療法。
「【花粉症も完治する!?】皮下免疫療法がえぐいほど効きすぎる件。」
こうやって本当にいろいろやってみました。
そしたら自分も変わることができ、司法書士試験に合格することができました。
2016年の試験は失敗に終わりましたが、ガチで試験に向き合ったことで課題が明確になりました。
もし適当な気持ちで試験に臨んでいたら課題は見えてきません。
なので2016年の試験にガチで向き合って本当によかったです。
ほかに得たもの
2016年合格を目指して司法書士試験に取り組んだことによって得たことがほかにもたくさんありました。
下記の三つのことは、実際に本気で受験しないと得られない(知れない)ことです。
- 実力は直前期に加速度的につく
- 自分が難しいと感じる問題はほかの人も難しいと感じている
- 本気でしか経験できない緊張感がある
実力は直前期に加速度的につく
司法書士試験の実力は直前期に加速度的につきます。
これは受験が1回目、2回目の人は特に顕著です。
そういったことが『司法書士試験 非常識合格法』で述べられていたので頭では知っていたのですが、勉強を頑張ってやって模試で結果が出ていない身としては信じられませんでした。
しかし、2016年の本試験を通じてそのことを肌で実感しました。
2016年は受かる気持ちは凄まじいものを持っていましたが、普段の勉強では重要な論点が抜けていますし、模試も合格点に届いたことが一度もなく(一番いいときで合格点から10点足りないほど)、記述の基準点も一度も超えられず。
内心「ちょっとダメかも」と思っていました。
ところが本試験では、記述の基準点を初めて超えることができ、「誤っているものを選べ」を「正しいものを選ぶ」というしょうもないミスを一つして、足りないのはあと5点(模試も含めて自己ベスト)。
しょうもないミスがなければあとたった2点・・・
そう思ったとき、自分が合格圏にかなり近いところにいたのを初めて知りました。
本当にあともうちょっとだったんだ。
本当に加速度的に伸びていたんだ。
模試で結果が出ず、「この試験に本当に自分が受かるのか・・・」と思いながらずっと勉強していた中で、「合格は手に届くところにある!」ということを実感できたのはとても大きかったです。
2017年は直前期に加速度的に実力がつくことを知っていたので、重要な知識が抜け落ちていても、模試の結果が振るわなくても、「直前期で加速度的の伸びるから!」と思い、「今年合格できる!」という強い気持ちを持って毎日全力で過ごすことができました。
そして実際に実力は加速度的についていき、本試験では過去最高の点数で合格することができました。
合格するレベルに全然達していないのに、なぜか自信がある受験生時代のぼく。
これは実力が加速度的(指数関数的)に伸びるとわかっていたからです。
参考記事:「伊藤塾の全国公開模試を受けてきました。」「折り返し地点に来ました。」
自分が難しいと感じる問題はほかの人も難しいと感じている
ぼくの2016年の本試験択一の点数は、模試と比べて低いものでした。
特に午前択一は難しく感じ、お昼ごはんを食べながら「今年はもう終わった」と思っていました。
そのせいで午後は半ば投げやりになって受けることに。
記述なんて問題を見た瞬間から「こんなの無理」と思い、「もういーや」という気持ちで解いていました(どうせ記述は基準点も超えられないんだし・・・)。
しかし、蓋を開けてみれば自分だけでなく、ほかの人の点数も悪かった・・・
よって自分は相対的に悪くなかったことがわかりました(あと5点)。
この経験から「自分がわからない問題はみんなもわからないんだ」と開き直れるようになりました。
だから「難しいと思ってもみんなできないから気に病む必要はない」と。
そうすると難問に直面しても、深く考えこまず軽くいなすことができます。
あと、最後まであきらめないことの大切さ。
5点足りなかったことを知った直後は、投げやりになりながら解いた午後(特に記述)をひどく後悔しました。
この経験から、うまくいかなくても最後まで100%全力でやりきるようにしています。
2017年の本試験も「難しいな」と思いながら解いていましたが、前年の経験があったから自分を信じて最後まで力を出し切ることができ、合格することができました。
本気でしか経験できない緊張感がある
模試や答練は受けることでパワーアップできるひとつのツールです。
「【結果は無視!】司法書士試験の模試を受ける本当の意味。【ベストを尽くそう】」
でも模試や答練を何回受けても、本試験でしか経験できないことがたくさんあります。
本試験前の雰囲気。
本試験中の雰囲気。
本試験当日の昼休み。
トイレの場所、混み具合。
冷房の効き具合。
などなど模試ではシミュレーションしきれないことがたくさんあります。
こういったものを経験するために推奨されているのが「お試し受験」です。
がしかし、ぼくがお試し受験をした年に感じた試験会場の雰囲気と、本気で受かる気持ちで臨んだ2016年に感じたものはまったくの別物。
そのせいで2016年はものすごく緊張しました。
緊張した状態ではベストを尽くすことができません。
それに対して2017年は2016年を経験していたのでわりと落ち着いて受けることができました。
そしてベストを尽くすことができました。
自分が本気かどうかで肌で感じる会場のピリピリ感が全然違います。
やはり軽い気持ちで受験するのと本気で受験するのとでは得られるものが違ってくるんでしょうね。
(それでもお試し受験はしましょう。)
まとめ
失敗は成功のもと
そうよく言われます。
2016年の司法書士試験は失敗しましたが、ただ失敗するだけでなくそこから教訓を得ることによって2017年はうまくいきました。
挑戦には失敗がつきものです。
その失敗をただそれだけで終わらせるのか、そこから何かを学ぶかで失敗の価値が変わってきます。
なのでうまくいかなくて失敗しても、そこで終わらないようにしてください。
失敗から何かを得られれば、その失敗は成功のもとになるはずです。
ぼくは人よりできないことが多くて失敗の連続ですが、ただ失敗して終わってしまってはもったいないので、そこから何かを学んでより良くあれるよう頑張っています。
最後に、資格試験を目指す際は多少無理してでも合格目標はなるべく早めてください。
そのほうが合格がぐっと近づきます。
ガチで向き合うことによってでしか得られない経験とそこから見える課題があるからです。
それではちょっと長くなったのでこの辺で。
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